その他

 
 条文で未定義の慣用語は「いわゆる」を付けましょう。例えば「均等論」や「間接侵害」です。使い分けができている受験生の答案に出会うと、それだけで、勉強の量と質の違いが窺えます。
 
 答案練習を始めた初期は、最初に事案分析を書くことも多いと思いますが、事案分析は殆ど得点になりません。事案から法律用語へ置き換える、例えば、「発明αを研究会で発表」→「発明αは新規性を喪失している」、といった分析であれば、悪くはないと思います。特に、時系列条件等が複雑な問題に対する事案分析として、事実把握のミス防止という目的なら意味があると思います。
 
 冒頭に少し説明しましたが、「要件定立→当て嵌め」の記載では時間も記載量も多くなり過ぎてしまいます。本番では「直接当て嵌め」で時間短縮できる記載テクニックを見に付けておくことが重要です。ただし、問題によっては記載ボリュームが少なくなる場合もありますので、要件定立から丁寧に書き、当て嵌めも丁寧にするなど臨機応変な記載能力を見つ付けておくことが重要となります。