記事のアーカイブ

大合議事件の判決言渡しがありました

2014年05月30日 12:52
 9件目になる大合議判決の言い渡しがありました。特許権の存続期間の延長登録に関して、「先行処分」が存在する場合の事案です。審査と審判までは特許庁の判断基準に従って審理がされます。関連する審査基準を見てみましょう。[審査基準] ②延長登録の出願に係る特許発明のうち、本件処分の対象となった医薬品又は農薬の「発明特定事項(及び用途)に該当する事項」によって特定される範囲が、先行処分によって実施できるようになっていた場合 本件処分の対象となった医薬品又は農薬の「発明特定事項(及び用途)に該当する事項」を備えた先行医薬品又は先行農薬についての処分(先行処分)が存在する場合には、特許発明のうち、本件処分の

「スーパーカブ」の形状が日本で立体商標登録認可 ~乗り物として初の快挙達成~

2014年05月26日 23:09
 ホンダのスーパーカブ(バイク)が立体商標登録されたようです。商品自体の形状は通常は3条1項3項で拒絶されますが、3条2項の適用を受ければ登録されます。[3条2項] 前項第三号から第五号までに該当する商標であつても、使用をされた結果需要者が何人かの業務に係る商品又は役務であることを認識することができるものについては、同項の規定にかかわらず、商標登録を受けることができる。...

H26改正 商標法 70条4項

2014年05月11日 09:46
【現行法】 なし...

H26改正 商標法 4条1項18号

2014年04月27日 08:50
【現行法】 商品又は商品の包装の形状であつて、その商品又は商品の包装の機能を確保するために不可欠な立体的形状のみからなる商標...

「部分意匠」に関するQ&A

2014年04月14日 20:20
 【問13】に意匠法主要論点の一つに迫るQ&Aがありました。殆どの受験生が知っている「部分意匠の類否判断の4つの基準」の一つですね。【問13】実線部分の「位置、大きさ、範囲」が少しでも異なると非類似となるのですか? 【答】位置、大きさ、範囲は、当該意匠の属する分野においてありふれた範囲内のものであればほとんど影響を与えない、と考えられています(審査基準71.4.2.2.1(5)参照)。ありふれた範囲内かつ他の3要件を満たせば「類似」になります。 弁理士の論文の勉強法としては、プーリー事件、H17年の過去問を再確認しておくと良いでしょう。それにしても、「非類似となるか?」と聞いているのに

識別力を喪失した登録商標の取消制度等に関する調査

2014年03月25日 19:09
 「登録後に自他商品役務の識別力を喪失した商標の取消制度」及び「普通名称化の防止措置」に関する法改正が検討されているようです。3条2項に基づき商標登録を受けた商標を識別力が喪失したとして取り消すケースや辞書等に記載された商標が登録商標である旨の記載を要求するケースを想定しています。 弁理士の論文の勉強法としては、効力の制限規定26条と不使用取消し審判50条を復習しておきましょう。「普通名称化の防止策」等についても、念のために押さえておくと良いでしょう。...

「第1回特許制度小委員会」を開催します

2014年03月20日 19:00
 職務発明の見直しを審議することが決まりました。抜本的な法改正の議論が加速しそうです。...

「特許法等の一部を改正する法律案」が閣議決定されました

2014年03月11日 18:55
 H26改正案が閣議決定されました。特許異議の申立て制度、意匠の国際登録出願、商標の保護対象の拡充(色彩や音)、地域団体商標の登録主体の拡充と、盛りだくさんの改正になりそうです。  弁理士の論文の勉強法としては、特許異議の申立て制度の変遷(登録前→登録後→無効審判への包摂)、色違い類似商標(70条)、団体商標と地域団体商標の主体要件の相違について復習しておきましょう。   ちなみに、特許付与後の異議申し立て制度はなんと20年前!(H6年の改正)ですので、青本には削除された第五章に解説がちょっとだけ載っています。がっつり勉強したい人はH6年の法改正の解説書に当たってみましょう。...

「第1回 再生医療等製品の特許権の存続期間検討WG」

2014年02月13日 18:47
 薬事法の改正に続き、存続期間の延長登録の対象が拡大(法改正)されることが決まりましたね。山中先生のiPS細胞の発明を契機に国を挙げての再生医療産業が本格始動ということでしょうか。  弁理士の論文の勉強法としては、存続期間の延長の規定67条の2から68条の2までの復習をしておきましょう。H15年に過去問として出題されてから時間が経っていますので要注意です。  ちなみに、本WGの座長はかの有名な熊谷先生です。口述の試験では遭遇しなかったので、"生熊"見物を兼ねてWGを傍聴したかったのですが、結局時間がとれず...  (情報ソース)

「大合議事件についての意見募集」に関するお知らせ

2014年01月31日 20:24
 FRAND宣言特許の権利行使の制限に関する大合議事件が知財高裁に係属中です。最近、大合議として扱う事件が増えていますが、中だるみ感のあった知財高裁特別部(大合議部)のやる気が復活してきたということでしょうか。  弁理士の論文の勉強法としては、難しい問題なので大合議判決が出るまでは、「権利乱用(民法)で処理」くらいの理解で良いと思います。  ちなみに、米国には差止め請求の4要件(e-Bay最高裁判決)があるので、興味のある人は当たってみてください。  (情報ソース)
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